在宅ワークを叶える職務経歴書のコツ|ブランク後に選ばれた戦略
「フルリモートの求人に何度応募しても、書類で落ちてしまう……」
今、完全在宅の求人は「超」がつくほど人気があり激戦です。
人の視線が気にならない環境で仕事に没頭したい方のほか、小さなお子さんがいる育児中の方や介護など、家庭の事情でどうしても家で働きたいという切実な願いを抱えている方も多いはずです。

はじめまして、なぎと申します。7年間の専業主婦期間を経て社会復帰し、現在は完全在宅の経理として働いています。
これまでパート、派遣、業務委託、短時間正社員の雇用形態において「完全在宅」という働き方で、ご縁をいただいてきました。
私の勤める企業でも、フルリモートの求人を出すと、素晴らしい経歴を持つ方々からの応募が殺到し、早々に締め切った上で驚くほど多くの方の中から選考が進んでいきます。
しかし、その激戦を抜けて採用されたとしても、入社数週間で「脱落」してしまう方が後を絶たないのもこの世界の現実です。
この記事では、私が実践してきた「採用担当者に安心感を与える職務経歴書」の整え方と、採用後に自走するために必要なマインドについて、実体験を元にお伝えします。
採用担当者が慎重に見極めているポイント
対面での仕事であれば、未経験でも横について手取り足取り教えることができます。
しかし、フルリモートではそれが物理的に困難です。
企業側が職務経歴書で真っ先に見ているのは、自立して動ける人材かどうか。
「何もかも教えてもらう」という受け身のマインドが少しでも透けて見えると、その時点で不採用の対象になってしまいます。
たとえ「未経験可」と書かれた求人であっても、その裏側には何十人もの経験者が応募しているのが現実。その中で選ばれるのは、「わからないことがあっても、自分で調べて自主的に取り組める人」だけなのです。
入社直後に脱落してしまう人の共通点
「未経験可」「マニュアル完備」という言葉を信じて入社しても、数週間で「脱落」してしまう未経験者の方を、私は何人も見てきました。
彼女たちが直面したのは「フルリモート環境下でのパニック」によるミス連発です。
マニュアルを「細部まで読めない」パニックの壁
未経験者でも応募可能なフルリモート業務の多くは、マニュアル完備が基本です。
不慣れなリモート業務、画面越しに飛び交う専門用語。対面なら「ちょっといいですか?」と聞ける環境でも、チャット文化では「何をどう聞けばいいか」すら分からなくなります。
脱落してしまう未経験者には、共通する特徴がありました。
- マニュアルを「読んだつもり」で進めてしまう
- 画面越しの業務に緊張し、マニュアルを「読んだつもり」で自己流に進め、ミスを連発
- 「ほうれんそう(報告・連絡・相談)」の欠如
- 分からないことを自分で調べず、かといって適切に質問もできず、パニックのままボタンを押してしまう
上司からは「マニュアルに書いてあるのだから、まずは落ち着いて読んでほしい」という注意を何度も受けることになります。しかし、一度パニックになると、その「落ち着いて読む」こと自体ができなくなってしまうのです。
フルリモート環境において、企業が本当に求めているのは「派手な前職の肩書き」ではなく、「提供されたルールを正確に理解し、再現できる誠実さ」です。
職務経歴書で「自律と完結」を魅せるコツ
激戦のフルリモート求人で、採用担当者に「この人なら安心だ」と確信させるための具体的なテクニックを解説します。
「職務要約」は徹底的に具体的に書く
職務要約は、経歴書の顔です。
ここを「データ入力・書類作成」といった曖昧な言葉で済ませてはいけません。ただの入力だけであればAIが取って代われる時代につき、採用担当者は「具体的な実務範囲」をここで見極めています。
経理の場合ですと、「仕訳入力」ではなく「固定資産除却・移管・売却処理」「月次決算の締め作業」「予算実績差異分析の報告書作成」など、具体的な業務名を並べます。
具体的なキーワードがあることで、「この工程を一人で完結できるスキルがある」という証拠になります。フルリモートでは「どこまで任せられるか」が最大の焦点だからです。
「性格やマインド」は自己PR欄でアピールする
自走できる人間であることを宣言する
具体的なスキルを要約に書いた後は、そのスキルをどう発揮したかの「姿勢」を書きます。
全体的に「自律」を印象付けることがポイントですので、単なる「やったこと」ではなく、「どう問題を解決したか」をアピールします。
全体を通して「一連の業務工程を、マニュアルを遵守し一人で完結」などという書き方に変えてください。
リモートワークでは、工程の途中で誰かに都度確認を仰がなければ進めない人は敬遠されます。
未経験者は「調べて解決する力」を具体的に織り込む
異業種・未経験から在宅を狙うなら、前職での「自走力」を使いましょう。
- 不明点は自らマニュアルや資料を調べ、解決策を提案した上で確認を取る習慣がある
- パニックになりやすい状況下でも、優先順位を整理し、指示通りに完結させた
こういった一文があるだけで、採用担当者の「この人なら画面越しでも安心して任せられる」という信頼感は格段に上がります。
事務職なら効率化の工夫、営業職なら分析に基づく提案など、単なるルーチンワークではない「自ら考えて動いた実績」を記載します。
これが「指示待ちではない人材」であることの最高の証明になります。
「低ノイズ」な人柄を感じさせる言葉選び
フルリモートの職場には、驚くほど「穏やかで良い人」が集まっています。それは、対面以上に「相手を尊重したコミュニケーションができるかどうか」が重視されるからです。
我の強さや自己主張が激しすぎるタイプは、非対面の環境では「ノイズ」になりやすく、チームの連携を乱すリスクがあると判断されます。
自己PR内には、以下のような「人柄」が伝わる表現を意識してみてください。
- 周囲への配慮
- チーム全体が円滑に動けるよう、不明点は速やかに共有し、進捗報告を徹底していました
- 素直な姿勢
- 初めての業務でも、まずは提供されたマニュアルを深く理解することに努め、組織のルールを最優先に考えます
「この人となら、画面越しのやり取りでも穏やかに、かつ確実に仕事が進められそうだ」という安心感を与えられるよう、アピールすることが大切です。
「趣味」を在宅適性の裏付けにする
私の実体験ですが、趣味欄の「モノづくり」も大きな評価ポイントになりました。
これは「周囲の監視がなくとも、独りで高い品質を維持できる」という在宅適性の証明になります。

趣味だけでなく、自分の性格など「在宅適正の証明」となる内容を織り込んでアピールすることが大切です!
また、職務経歴書は、「最初の納品物」ですので、フォント、数字の半角、余白も完璧に整えましょう。
「この書類をパッと見ただけで、仕事の丁寧さが伝わってくる」——そう思わせた時点で、勝負の半分は決まります。
実録:学歴の壁を「職務経歴書」で突破した話
最初にリモート経理で採用された企業より、後から裏話として耳に入った話があります。
応募の際、私の「高卒」という学歴について社内で賛否があったそうです。周りの応募者は大卒エリートばかり。スタートラインでは明らかに不利な状況でした。
それでも採用担当者が私を選んだ決め手は、職務経歴書から滲み出る「圧倒的な実務実績」と、意外にも私の「趣味」にありました。
この人は本当に、自分の手で仕事をしている
多くの応募者が形式的な経歴を並べる中、私の経歴書には現場で泥臭く積み上げてきた「手触り感のある実績」がありました。
単なる作業報告ではなく、どんな課題に対し、どう自分の頭で考えて数字を扱い、完結させてきたか。 その具体性が、「教えられなくても自走できる即戦力」としての信頼に繋がったと思います。
「モノづくり」という趣味が、在宅適性の証明になった
実は、職務経歴書の趣味欄に書いた「モノづくり(ハンドメイドなど)」も大きな評価ポイントだったそうです。
一見、仕事とは無関係に思える趣味ですが、フルリモートの世界では以下の適性を証明する材料になります。
- 孤独に強い: 一人で黙々と作業に没頭できる
- 細部へのこだわり: 指示がなくても、自らの基準で細部まで丁寧に仕上げる
- 完成させる力: 途中で投げ出さず、一つの形を作り上げる持続力
採用担当者は、豊富な実務経験にこの「モノづくり精神」が掛け合わさった私を見て、「この人なら、確実に仕事を完結させてくれる」と確信してくれたそうです。
学歴という過去の看板よりも、「今の現場で、何を見て、どう考え、どうミスなく完結させてくれるか」。その一貫した自律の姿勢こそが、最後には学歴の壁を打ち破る最強の武器になります。
まとめ
在宅ワークという「誰にも邪魔されない環境」を手にするための最大の武器は、資格でも学歴でもなく、「信頼を寄せていただける職務経歴書」です。
採用担当者が抱く「画面越しで本当に任せて大丈夫か?」という不安を、自分の「具体的な実務実績」と「自走する姿勢」で、安心感へと変えてください。
職務経歴書で自らの価値を証明できれば、どんな雇用形態からでも自分らしいワークスタイルを築くことは可能です。
参考にしてみてくださいね。

